グループホームの介護についてよくある問題といえば、やはりどこまでなら良くてどこからはだめなのかについてということです。たとえば、食事介護は他の人がいるところで一緒に食事をしているときに、エプロンをしたり、介助してもあまり利用者から嫌がられることはありません。しかし、忙しいからと部屋の扉を開けたままにしていたことで怒る方や、トイレの外で利用者が終わるのを待っているときに扉を開けたままにしていたことで気分を害する利用者もいらっしゃいます。
介護の方法や規定はグループホームによって違ってくるので、中には利用者が嫌な顔をされてもオープンにしなくてはならないときもあります。しかし、いくら施設の方針だとしても重なるとクレームになることもあります。そうならないためにはどうしたら良いのでしょうか。改善策としては、「一番はじめにきちんと話をする」です。はじめにきちんと話をしているのと、なにも話さないままでは利用者の心境は大きく違います。
グループホームにかぎらず、たとえ寝たきりの方や認知が進んで家族の顔もわからない方でも目を見てきちんと話をしましょう。利用者はどのような方でも介護職員をきちんと見ています。特にグループホームなどは、施設の方針にそってきちんと介護をしていても、扉を開けたままにするなんて、部屋から何か盗んでないか、など理不尽な言いがかりをされることもあります。何かあったときに、堂々と自分の正しさを主張できるようにしておくことが、自分の身を守ることにもつながります。